令和7年度 和束町商工会 景気動向分析結果報告【第1四半期】
和束町管内の景気動向に関する実態を把握するため、管内小規模事業者の中から調査対象事業者を選定し、四半期に1度、巡回時に管内景気動向調査 ・分析を実施しております。自社の経営分析や事業計画策定時のデータとしてご活用ください。
【総括】
売上高・販売数量ともに茶業、宿泊業、小売業、サービス業では増加傾向が見られたが、観光飲食店業、製造業、建設建築業では減少または横ばいとなった。売上単価は茶業、宿泊業、小売業で上昇した一方、観光飲食店業、製造業では横ばいまたは低下。原材料・商品仕入単価は多くの業種で上昇傾向にあり、特に製造業、観光飲食店業、小売業で顕著であった。採算(経常利益)は茶業、宿泊業、小売業で好転したが、観光飲食店業、製造業、建設建築業では悪化が目立った。資金繰りは茶業、宿泊業で安定しているものの、観光飲食店業、製造業、小売業では不調傾向が続いている。
現在の経営課題として最も多く挙げられたのは、①既存の商圏・顧客・販路との関係強化、②製品・サービスのPR 活動や自社の知名度向上、③人材確保であり、業種を問わず共通する課題として浮き彫りとなった。また、業務の効率化やIT の利活用、新たな商圏・販路の開拓なども一部業種で求められている。