令和7年度 和束町商工会 景気動向分析結果報告【第1四半期】
和束町管内の景気動向に関する実態を把握するため、管内小規模事業者の中から調査対象事業者を選定し、四半期に1度、巡回時に管内景気動向調査 ・分析を実施しております。自社の経営分析や事業計画策定時のデータとしてご活用ください。
【総括】令和7年4月~令和7年6月
売上高・販売数量ともに茶業、宿泊業、小売業、サービス業では増加傾向が見られたが、観光飲食店業、製造業、建設建築業では減少または横ばいとなった。売上単価は茶業、宿泊業、小売業で上昇した一方、観光飲食店業、製造業では横ばいまたは低下。
原材料・商品仕入単価は多くの業種で上昇傾向にあり、特に製造業、観光飲食店業、小売業で顕著であった。
採算(経常利益)は茶業、宿泊業、小売業で好転したが、観光飲食店業、製造業、建設建築業では悪化が目立った。
資金繰りは茶業、宿泊業で安定しているものの、観光飲食店業、製造業、小売業では不調傾向が続いている。
現在の経営課題として最も多く挙げられたのは
①既存の商圏・顧客・販路との関係強化
②製品・サービスのPR活動や自社の知名度向上
③人材確保
であり、業種を問わず共通する課題として浮き彫りとなった。
また、業務の効率化やITの利活用、新たな商圏・販路の開拓なども一部業種で求められている。
毎週水曜に開催する「個別経営相談窓口」を活用し、事業者の皆様とともに課題解決に向けた伴走支援に引き続き取り組んでまいります。